見守られるというありがたさ。

 私たちの会社正面には、お地蔵さまが鎮座しています。古くは社屋北側の狭い路地にあったものですが、この地域の区画整理によって40年ほど前に今の位置へ移されたものです。
 いわれはさだかでないのですが、なんでもこのお地蔵さまのおかげで終戦間際のアメリカ軍の爆撃から難をのがれられたとの話を、古老から聴いたことがあります。今は、ご近所の方々に花を飾られ、静かに目を閉じ平和な世がいつまでも続くことを祈られているような…
 さて、このお地蔵さまを雨風から守る覆堂。実は私どもが施工したものです。鉄筋コンクリート造なんですが、祈りの対象でもあることから、柔らかいイメージを損ないたくないという気持ちを何とか表現できたと自負していますがいかがでしょうか。
長い月日が、無機質なコンクリート面を味のあるものにしてくれました。やはり自然は偉大な芸術家であると、つくづく思います。


 時代は流れ、昨今はポケモンGOのポイントにされているとかで、スマホを片手の往来もありますが、年月を超えて愛され続けてほしいと願うばかりです。

 

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