思いがけない出来事に。

 朝からの行事を済ませ、帰路についたのはもう午後6時過ぎでした。

 会場を出ると、そこは曇天にもかかわらず温室の中のような蒸し暑さです。行事で顔を合わせた女性を見かけたので会釈すると、スマホを耳にしたまま手招きされました。そして指さす先を視線で追えば、驚きました。老人が倒れているではありませんか。


 聞けば、その状況に遭遇した女性は救急の連絡をしていたところだと言われます。とにかく、脈をとってみますがよくわかりません。肩を叩いて声をかけてみますが、応答は全くない状態です。うっすら息はあるようです。再び肩を叩き声掛けを繰り返しますが、変化はありません。


 どうしたらよいのか困り果てて、女性に「寝かせて蘇生しましょう」ともちかけたところで、救急車のサイレンが聞こえ、時を置かず到着してくれました。「大丈夫ですよ」との救急隊員の言葉に心底安堵しました。幸い命には別条なかったようです。

 


 高齢化そして亜熱帯化の進む日本です。いつ何どきこのような事態に出くわしても不思議ではありません。その時どういう措置をしたらよいのか。しっかり学習しておくことの大切さを思い知らされた出来事です。

 

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