気が付けば今年も。

 今年もお盆が近づきました。多くの方々が故郷へ帰省されることでしょう。


 私の生家は岐阜県加茂郡ですが、長らく空家のままにしてあって、時折墓参りする際に立ち寄り、山林の空気や川の流れと共に遠い記憶を呼び戻す安らぎの地でもありました。

残念ながら廃屋の宿命とでもいいますか、建物の一部が朽ち落ちたのを機に思いきって解体するとともに、お墓も現在の住まいである愛知県一宮市へ移設しました。


 生れ故郷との縁が切れてしまうような寂しさを感じながらの移転でしたが、豈図らんや20年近い月日がたつにもかかわらず様々なご縁によって、当地を訪れる機会が続いております。そんな折りにはしみじみと、先代が名付けた「加茂建設」という商号の意味深さを感じます。

とかく「今」に流されがちな日常を、謙虚に反省させるための摂理であると素直に捉えらえるのは、日本中に流れるお盆という空気のせいでしょうか。

 

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